国際青少年連合についての日記

国際青少年連合について日本や海外の活動について紹介します。

国際青少年連合IYF 著書 「私を引いて行くあなたは誰か」 Chapter 2 欲

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国際青少年連合IYF
の設立者であるパク・オクス氏の
著書「私を引いて行くあなたは誰か」の紹介

著書の内容すべてを紹介できませんので抜粋して書いてます。
また、一部分当ブログ管理人のコメントも挿入する場合がありますので
ご承知願います。

 

 

Chapter 2 欲

子供の時から我慢する訓練をしてきたか?

人の欲はきりがありませんが、能力の伸びには限界があるため、自分の欲が能

力を超えると、問題が起こります。慢性的な欲求不満は、人生で過ちを犯す原

因となり、周りの人を不幸にします。ですから、子供の時から我慢をする訓練

が必要です。


生まれて初めて
ジャージャー麺を食べたハンセン病患者

かなり以前のことですが、チュンムにあるハンセン病患者村で集会をしたこと

があります。偶然にバスに乗り合わせた3人のハンセン病患者にジャージャー

麺をごちそうしたことがありました。


ハンセン病患者は食堂に入ることができないので、ジャージャー麺を生まれて

初めて食べたそうです。そのためにハンセン病の人たちはジャージャー麺一皿

にも感激するのです。

「先生、私たちは銭湯に一度も行ったことがありません、そこはどんなところ

ですか?」その3人が食事の後、うれしくなってあれこれ聞いてきました。彼

らは何でも不思議がり、ささいなことにも恐縮します。心の姿勢が低く謙遜な

ためです。

 

豊かになるほど
お互いに心を交わす時間がない

最近の子は親とほとんど会話をしません。心の流れがあまりにも違うからです

。父が子の姿を見れば「勉強もしないで将来一体何をするつもりなんだ?」と

心配します。昔の父の時代の生き方を基準にした時、ひどく怠けた生活をする

子を見てそれが理解できないので、いつも小言になってしまいます。

子はそうではなくても不満だらけなのに、父の小言まで加わると我慢できなく

なり、父を憎み、父に対して、はむかうようになります。

このようなことが起きる理由は、親と子の間で心が断絶して流れないからです

。自分の主張だけ言い張って、自分の欲だけを求めて生きれば、親と子の心は

当然遠くなります。

 

経済発展より重要なことは
自分を抑えるマインドだ


親は買ってあげたい気持ちを我慢
子どもは買ってという気持ちを我慢


今からでも欲求を抑えて
心を低くする方法を習うべきだ
子どもが小さい時から我慢をすることを教えることは、とても大切なことです

。親がすばらしい教師であっても、有名な政治家、優れた事業家であっても、

心の世界を知らなければ、ただ何でも望むとおりにしてあげたいと思います。

子が願うものを出来る限りかなえてあげて、その子が立派な大人に育つのを願

う親は多いですが、我慢を教えながら育てる親はあまりいないでしょう。

欲求を抑え、心をコントロールする方法を習ったことがないのなら、遅くなり

ましたが、今からでも自分の心をコントロールする方法を学ばなくてはなりませ

ん。もっと年をとってから始めるより、今初めてください。

 

子どもの時から自分の感情をコントロールする訓練ができている人は、大人に

なって何かをしようと思った時にも、
「これはやってはだめだ。」と心に線を引きます。

ところが、それが全くできない人たちがいます。何かをしようとしたときに、

その条件が整っていなくても、その人は感情が抑えられず、その欲求を満たす

ために犯罪者になってしまうのです。


誰でも心が高慢になれば、その人は後で悲惨な状態になります。人々はそのよ

うな心の世界をよく知らないので、経済的に豊かになるとそれに比例して心の

姿勢も高くなり、何かに成功するとまた心はふわふわ浮いていきます。


前章で出てきた金持ちの家の弟のように、自分は何でもうまくできると信じて

いたために、誰の助言も聞かずに自分がしたいように、自分がしたいままに、

突き進んでいきます。


そのような人は、必ず近い将来壁にぶつかることになり、苦しみ、不幸になり

ます。


私たちは心を高ぶらせずに、逆に低くする方法を知らなければなりません。

欲求を抑える方法を習わなければならないのです。

その時、本当に幸せになれます。

 

続きは Chapter 3 自制心 その1へ