国際青少年連合IYF 著書 「私を引いて行くあなたは誰か」 Chapter 3 自制心 その3
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国際青少年連合IYFの設立者であるパク・オクス氏の
著書の紹介「私を引いて行くあなたは誰か」
Chapter 3 自制心 その3
13歳の時、母親が産みの親でないことを知り、誰も信じられなくなりました。いつもけんかばかりして非行に走りながらも辛い日々を送っていました。
今の自分は嫌だ、変わりたいと思って行ったインドですが、摂氏50度の蒸し暑さや香辛料の強い料理など何もかも気に入らず不平ばかりをもらしていました。
23回目の誕生日、たくさんの人に祝ってもらい初めて愛を感じました。笑顔、喜び、幸せ、私には一生かかわりのない単語だと思っていたものが、自分のものとなりました。
インドへGood News Corps 海外ボランティアに行って来たパク・ソンユ
(後ろから3人目)
Good News Corps 海外ボランティアは国際青少年連合IYFの海外ボランティア派遣を担当しています。
思考する力を奪われた
まま生きる現代人
人は自制心がないと自分のやりたいままに生きようとする。
そうするうちに何回か過ちを繰り返す。
その時自分の間違いについて考えるようになる。
好き勝手に生きれば、苦痛と後悔だけが残る。
深く考え、欲求を抑える力も育てる必要がある。
テレビやコンピューターゲームが発展して
人は瞬間的に浮かぶ考えのまま行動し
もう一度考えてみるという二次的な考えができなくなった。
Chapter 1 で紹介された麻薬中毒者フーリオは20年間麻薬を続けながら
何も考えませんでした。
ある日腐ったパンを食べながら考え込みました。
『こんなふうに麻薬中毒者になって、おいしいものも食べられず自分の車
や家も持てないで、独身のまま死んでしまうのかも知れない』
初めてゴミ箱の腐ったパンを拾って食べる自分の姿をみじめだと感じました。
麻薬中毒者フーリオは初めて考えて、今までと違う考えに変わり、その思いが人生を変えてくれました。
フーリオは再び麻薬学校に入った時の先生の話が初めて心に響き、先生の
言うとおりにして麻薬から抜け出せたのです。
子供は元気に遊ぶことも必要ですが、
思考力を育てる遊びを通して考える力を育ててあげることが重要です。
あの徳川300年の基礎を築いた徳川家康も幼い竹千代の時代には
君主の跡継ぎという理由もあるでしょうが
兵法や人の動かし方など人間の心理を、その道の師匠から学びました。
現代文明の利器であるテレビは韓国では「バカになる箱」と言われてます。
なぜなら、テレビを通して幅広い情報や知識を得られますが
思考力は育ててくれません。
テレビはチャンネルをすぐ変えても5分も見れば誰でも話の筋がわかるので
深く考える必要がありません。
そうすると、テレビを長時間見る人の思考力は衰え
最後には思考できなくなります。
思考できないと、何かをするとき綿密な準備もせずに無鉄砲にぶつかります。
誤った道に進むようになった人を分析してみると
そういう傾向が強いのです。