国際青少年連合についての日記

国際青少年連合について日本や海外の活動について紹介します。

国際青少年連合IYF 著書「私を引いて行くあなたは誰か」Chapter 4 知恵 その1

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国際青少年連合IYFの設立者であるパク・オクス氏の
著書の紹介「私を引いて行くあなたは誰か」

Chapter 4 知恵 その1

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何から何まで母がきらいで、反抗児になってしまいました。そんなある日、ザンビアにボランティアに一緒に行った団員たちとぶつかり、自分の考えばかり主張する自分を見ました。私は本当に偉そうなことを言える者なのか?人を無視する自分こそどうしようもない者であることに気づき、嫌いだった母の子言に隠れている私に対する関心と愛情を感じることができました。
ザンビアへ Good News Corps 海外ボランティアに行ってきた 
ファン・ジュンピル(一番前)

Good News Corps 海外ボランティアは国際青少年連合IYFの海外ボランティア派遣を担当しています。

 

もうじき人生の4分の4が
川に沈んで行くよ
人は誰かにだまされてしまうこともありますが、そうすると人を信用してはいけないと思います。そして信じられるのは自分だけだと思うようになります。

自分を信じる人たちは、自分の考えが正しいと思っていますが、そのような人の人生は不安で危険がいっぱいです。なぜなら、人間は不完全な存在なので、自分の判断がいつも正しいとは限らないからです。

自分の判断が、正しいのか正しくないのか確かめる必要がありますが、自分を信じる人は深く考えずに行動に移します。

ある川で渡しの仕事をしていた年配の船頭がいました。お客も多くなく、一日に4回ぐらい行ったり来たりしていました。

そんなある日その町で生まれ育った人が博士になって、里帰りをしました。
その博士はその船頭が小さいころから見ていて知っている船頭で、とても哀れでみすぼらしく見えました。

それでその博士は自分の学歴を自慢したくて船に乗りながら船頭さんに声をかけました。

「あの、失礼ですが哲学について知っていますか?」

「テツガク?それは何だべ?初めて聞く言葉だな。」

「人生そのものが哲学なのに、哲学を知らないとは人生の4分の1が死んだも同然です。」

船頭さんは、気分を害しましたが、学歴が低いので黙っていました。

博士はまた聞きました。

「文学についてはご存じですか?」

「ブンガク?ぶんぶく茶釜のたぬきは知っているがブンガクは知らねえな」

「美しい文学もあるのに、文学を知らないとは人生の4分の2が死んだも同然です。」

勉強して立派な学者になったかもしれないが、船頭さんは腹が立ってきました。

「何度も聞いて申し訳ありませんが、天文学についてはご存じないですか?」

「そんなもん知らん。夕焼けなら明日は晴れ、朝焼けなら今日は天気が悪い、それなら知っとる。」

「それはそれは、天文学について知らないとは人生の4分の3が死んだも同然です。」

船頭さんは本当に腹が立ち興奮して、船が川の中の岩にぶつかり船の下に穴があいてしまい、水が入ってきました。

そこで船頭さんは

「先生、泳げますか?」

「お、お、泳げません。た、助けてください。」

「それは、あわれじゃのう。あんたさんの人生の4分の4がもうじき川に沈んでいくよ。」


人は「平等」をよく口にします。しかし、心の底では平等を求めていません。人よりよい生活をし、人より高い地位を求めるなど、決して平等を求めてはいません。

人は上下や身分を分けることを好みます。周りの人よりはましだと、優越感を感じていたいのです。そして、『自分は才能があり何でもやればできる』と思っている人もいます。

自分が優れていると思うと、「自負心」が形成され他人を無視して、誰かの助言も聞きません。そうすると、社会生活が円滑にいかなくなり、人間関係にも問題が生じます。


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