国際青少年連合についての日記

国際青少年連合について日本や海外の活動について紹介します。

国際青少年連合IYF 著書「私を引いて行くあなたは誰か」Chapter 4 知恵 その2

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国際青少年連合IYFの設立者であるパク・オクス氏の
著書の紹介「私を引いて行くあなたは誰か」

Chapter 4 知恵 その2

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一点の曇もない暑い日差しの中でアフリカの人たちに会いました。私が下手

な英語で話すと、現地人である友達がその地域の言葉で通訳をしてくれまし

た。ジープに乗って舗装されてない土の道路を何時間も走ったりしました。

韓国では味わえないことです。

ケニヤへ Good News Corps 海外ボランティアに行って来た
ジ・ミンジュ(左後ろ)

Good News Corps 海外ボランティアは国際青少年連合IYFの海外ボランティア

派遣を担当しています。


「私はきっと大物になる!」
その自負心が呼んだ苦難の歳月
 私の知り合いの中で「キム・ギソン」という人がいます。彼は小さな島で

育ち、その村ではにんにくの農業がさかんでした。彼が高校生のときのこと

ですが、にんにくは初夏に収穫するのですが、村の人たちが収穫を終え、今

日はこのままにして、明日家に運ぼうと、そのまま畑に積んだまま帰りまし

た。
 
 ところが、彼と5人の仲間が、ある畑にあったにんにくを盗んで売ってし

まいました。それで、盗まれた人が警察に届けたのですが、小さな島だった

のですぐにばれて彼と仲間5人はみな捕まってしまいました。そして、船に

乗せられ、本土の警察に引き渡されました。

 

 彼は6人全員が刑を受けるのも、自分が代表で刑を受けるのも、刑を受け

るのは同じだと思いました。それで、一人で責任を負うことに心を決めて事

件を担当した警察官にこのように言いました。

 

 「実はにんにくを盗むように誘ったのは僕です。僕がひとりで準備し、ひ

とりで金を使いました。仲間はただ僕の指示に従っただけです。」それで、

5人は解放され、彼だけが拘束されました。

 

 彼は3カ月間留置所で過ご、島に帰りました。島の人たちに後ろ指をささ

れるのではないかと、ためらっていたのですが、村の入り口で拍手され、村

長は親指を立てながら

「お前はきっと大物になる!男の中の男だ!」

彼は訳がわからなかったのですが、5人の罪をかぶって仲間を助けてあげた

ことが島じゅうに知れ渡り、にんにく泥棒が一気に英雄になったのです。

彼の人生が狂い始めたのがこの村長の言葉でした。


 それからというもの、島では大物になれないと、ソウルに行きましたが、大

物になる自分に合う仕事がありませんでした。

 

  彼の心は高く、状況はきびしく、食べるものに困る日々が続き、やくざの生

活をするようになりました。

『一度死ぬのは定めだ。男らしく生きて死のう。』

そう覚悟を決めると、何も怖いものはなくなり、彼は荒れた生活を送りました。

 

続きは Chapter 4 知恵 その3へ